沖縄といえば美しい海と南国の空気、そして離島めぐりが魅力のひとつ。しかし、石垣島や宮古島のような有名離島は、近年観光客で賑わい、ゆったりとした離島の時間を味わいにくくなっているのも事実です。
そこで今回は、「まだあまり知られていないけれど、本当におすすめできる沖縄の穴場離島」をご紹介します。自然のままのビーチ、地元の人とのふれあい、喧騒から離れた癒しを求めるあなたにぴったりの5島を厳選しました。
第1位:津堅島(つけんじま)【うるま市】
沖縄本島から船でわずか30分、うるま市の平敷屋港から高速船でアクセス可能な「津堅島」。地元では「キャロットアイランド」の愛称で親しまれています。観光地としての知名度はそれほど高くないものの、その静けさと美しさから「知る人ぞ知る楽園」として注目が高まっています。
津堅島の魅力
津堅島の最大の魅力は、その静けさと手つかずの自然。島には大きなリゾートホテルもなく、観光地化されていないため、沖縄本来の素朴な風景が広がります。東海岸にある「トゥマイ浜」は、まさに絶景。透明度の高い海と真っ白な砂浜が続くこのビーチは、シュノーケリングにも最適です。
津堅島の楽しみ方
レンタサイクルで島内を巡るのがおすすめ。島の面積はわずか1.8平方キロメートルと小さいため、自転車でのんびり1〜2時間あれば島を一周できます。途中、地元の農家が育てる人参畑や、津堅城跡なども見どころ。運が良ければ島の人から「人参ジュース」の差し入れも…!?
こんな人におすすめ
・観光客が少ない静かな離島でのんびりしたい人
・沖縄本島からのアクセスを重視する人
・自然や地元の暮らしを肌で感じたい人
第2位:渡名喜島(となきじま)【那覇から船で約2時間】
沖縄の離島の中でも特に歴史と伝統が色濃く残る「渡名喜島」。那覇からフェリーで約2時間とアクセスはやや不便ですが、その分、観光客が非常に少なく、タイムスリップしたような沖縄の原風景が残っています。
渡名喜島の魅力
石垣を使った町並みや赤瓦屋根の民家が並び、島全体がまるで「沖縄の昔話」の舞台。町並み保存地区にも指定されており、散策するだけでノスタルジーに浸れます。島の南には「阿波連(あはれん)浜」が広がり、干潮時には隠れた砂州が現れて幻想的な風景に。
第3位:粟国島(あぐにじま)【那覇からフェリーで約2時間10分】
ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地にもなった粟国島は、断崖絶壁の雄大な自然と静かな集落が特徴の離島。観光地らしさはほとんどなく、どこか神秘的な雰囲気を感じる島です。
粟国島の魅力
島の北部にある「筆ん崎(ふでんざき)」は、春~夏にかけてギンガメアジの大群が集まる世界的なダイビングスポット。初心者向けではありませんが、上級者にとっては夢のような海中世界が広がっています。また、夕暮れ時には島の高台から絶景の夕日が望め、訪れる者の心を癒します。
第4位:伊平屋島(いへやじま)【運天港からフェリーで約1時間20分】
沖縄本島北部・今帰仁村の運天港から出航するフェリーでアクセスできる伊平屋島は、手つかずの自然が多く残る「本当の沖縄」を味わえる離島です。観光地化されていないぶん、ありのままの島の暮らしが垣間見えます。
伊平屋島の魅力
透明度抜群のビーチが点在し、特に「田名(たな)ビーチ」は観光客が少なく、プライベート感満載。島の中央部にある「賀陽山(かようざん)」からの眺望は圧巻で、天気の良い日には与論島まで見えることも。また、旧暦の9月に行われる「伊平屋祭」は、琉球王朝時代から続く伝統行事で、地元民とのふれあいが楽しめます。
第5位:南大東島(みなみだいとうじま)【那覇から飛行機で約1時間】
沖縄の中でも最も“異世界感”が味わえる離島がこの南大東島。沖縄本島から約400km離れており、アクセスは飛行機のみですが、その隔離された環境こそが魅力。観光客よりも「暮らし」が主体の島です。
南大東島の魅力
島にはビーチらしいビーチはなく、断崖絶壁が続く地形。しかしその代わり、鍾乳洞や島特有の農作物(サトウキビやラム酒用サトウモロコシ)など、「暮らしと自然」が共存した独特の文化があります。レンタカーを借りて一周するのが定番で、途中には地元のスーパーや食堂など、素朴な沖縄文化に出会える場所が満載です。
あなたにぴったりの“まだ知られていない沖縄”を見つけよう
今回ご紹介した穴場の離島は、いずれも観光地化されておらず、静かな時間が流れる癒しの場所です。中でも、1位の「津堅島」はアクセスも良く、初めての離島旅行にもぴったり。人混みを避け、本当の沖縄に出会いたいなら、ぜひ一度足を運んでみてください。
最後に、離島を訪れる際は「自然や文化を大切にする気持ち」を忘れずに。観光ではなく、島の暮らしを体験する――そんな旅こそが、心に残る本当の沖縄旅行になります。